F-22  Rapter
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ネリス基地に着陸するF-22A/05-4096(Block-30) アラスカの90th FSで使われていた機体である。
この航空団、他のページで一部紹介済なので重複する部分はお許し頂きたいが、ネリス空軍基地の”主”的存在である第57航空団(57th WG)尾翼の黄黒のチェッカーラインがシンボルである。今や主力戦闘機の座をF-35Aに奪われつつあるが、やはりアメリカが誇る制空戦闘機F-22Aの存在は大きい。57th WGの中で、今や武器学校が最も重要なポジションにあるが、F15とF-22は第433武器学校(433rd WS)によって運用されている、。433rd WS、この戦闘機部隊は元々太平洋戦争中期の1943年に、オーストラリア防衛を目的として派遣され、日本軍のラバウル航空隊と対峙した飛行隊で、双頭の悪魔と言われたP-38ライトニング戦闘機を所有していた。
F-119エンジンから放出される赤外線を変更パドルで一部隠してしまうことから、角度によっては赤外線追尾ミサイルから逃れることができ易い。AB時、お尻から目いっぱい炎を出して引っ張るF-15に比べ、上写真のようにAB時でもパドルが炎を一部隠して見えにくくする効果もある。もちろんこれはパドルの2次的効果で、本来の目的は運動性の向上であることはご存知の通り。
Wings
恐らく現在の武器学校で課題となっている重要項目は、ロシア・中国の空対空ミサイルの長射程化とレーダー技術の進歩であり、アメリカも既にのんびりできない事態まで追い込まれている。相手の技術開発と実用化のスピードが速い為、従来各段に優れていたF-22が優位性を次第に失ってくる事も想定し、長射程ミサイルと高性能レーダーの開発が重要である。ただ、これからの戦闘は単なる戦闘機同士の空戦ではなく、対空ミサイル網・イージス艦システム・早期警戒機網・地上配備各種ミサイル・レーダーサイト、ミサイルを沢山積んだ味方哨戒機、または旧型戦闘機などが総合的に運用されていくはずで、これらの総合力を如何に相乗的に発揮できるかが勝負を左右する。
ベトナム戦に詳しい航空ファンなら、この緑の悪魔を見てピンとくるだろうが、そうタイのウドン空軍基地をベースに多くのMigを撃ち落としベトナム戦で最も活躍した飛行隊の一つである。ネリスの57th WGの傘下の入ったのは2003年からで、早速F-15の武器教育を開始、2009年からF-22のコースも開設されたとされる。
↑ フルアフターバーナーで離陸するF-22A/99-4011(Block-10)、F-35AのエンジンF-135の基本となったF-119エンジン(1基AB時 155.7KN)2基でのフル出力離陸はパワフルそのものであった。普段通常の離陸ではアフターバーナーは全く必要としないので、赤い炎がエンジンから出ている姿はショーでなければ中々見れない。
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第8航空団長のロビン・オルスのF-4Cの機種にもこのマークが入っていた。伝統あるインシグニアの一つ